保護者の方々にとって、子どもたちの教育に対する不安はつきものです。
特にプログラミングは、「小学校で必修化」されたことをきっかけに、プログラミング教育に対する不安が高まっています。
多くの保護者の方々は、自身がプログラミングを学んでいないために、プログラミング教育に対する不安を感じています。
- プログラミング授業の内容は?
- プログラミングの授業は何年生から始まるの?
- 子どもはついていけるのかな?
このような不安をお持ちの保護者の方に、プログラミング授業についてわかりやすく解説します。
<プロフィール>
- 30代後半 で1児のパパ
- プログラマー歴:8年
- システムエンジニア歴:4年
「全国学力テスト」でプログラミングが出題され、さらに2025年から「大学入学共通テスト」でプログラミングが出題されることが決定するなど、プログラミングの重要性はますます高くなっています。
しかしプログラミング教育は、「何年生から始まる」や「こんな内容の授業」など、明確には決まっていません。
この記事では、「様々な事例」を徹底調査しプログラミング教育・授業の疑問を解説しています。
まずは小学校のプログラミングの授業について理解し、対策をしていきましょう。
プログラミングの学習は専門性が高く、保護者が教えることが難しいです。
そこで、プログラミング教育の対策は、プログラミング教室で学ぶことをオススメします。
小学校のプログラミング教育は何年生から始まるの?
文部科学省が出している『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』では、プログラミング教育が何年生からと明記されていません。
次の表は、手引きに載っているプログラミングの例を表に抜き出したものです。
教科 | 学年 | 内容 |
---|---|---|
音楽 | 3~6年生 | さまざまなリズム・パターンを組み合わせて音楽をつくることをプログラミングを通して学習する |
社会 | 4年生 | 都道府県の特徴を組み合わせて47都道府県を見付けるプログラムの活用を通して、その名称と位置を学習する |
算数 | 5年生 | プログラミングを通して、正多角形の意味を基に正多角形をかく |
理科 | 6年生 | 身の回りには電気の性質や働きを利用した道具があること等をプログラミングを通して学習する |
家庭 | 6年生 | 自動炊飯器に組み込まれているプログラムを考える活動を通して、炊飯について学習する |
主に「3〜6年生」で学ぶことが想定されているようです。
小学校のプログラミング教育って何を学ぶの?
プログラミングってどんなイメージでしょうか?
画面いっぱいに英語が表示されていて、カチャカチャとキーボードを打っていくようなことをイメージされる方も多いと思います。
しかし小学校では、難しいプログラミング言語を学ぶわけではありません。
プログラミングという科目はありません
国語や算数、理科などの授業の中に交ぜて行われています。
具体的なプログラミング授業の内容は示されていません。
ある程度の指針があり、その内容を学校ごとのカリキュラムで学習を行います。
『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』の中で、記載されている「プログラミングを通して、正多角形の意味を基に正多角形をかく 」という例をご紹介します。
上記の例では、算数の考え方とプログラミングの性質を組み合わせて考えることを学習するということを重視しています。
解答が分かれば簡単ですが、それを閃くことがポイントです。
なぜ小学校でプログラミングを学ぶの?
文部科学省の、「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」にこのように記載されています。
コンピュータをより適切、効果的に活用していくためには、その仕組みを知ることが重要です。コンピュータは人が命令を与えることによって動作します。端的に言えば、この命令が「プログラム」であり、命令を与えることが「プログラミング」です。プログラミングによって、コンピュータに自分が求める動作をさせることができるとともに、コンピュータの仕組みの一端をうかがい知ることができるので、コンピュータが「魔法の箱」ではなくなり、より主体的に活用することにつながります
引用元:小学校プログラミング教育の手引(第三版)
つまり、わたしたちの身近にあるコンピュータ(スマホや車など)がどうやって動いているかの一端を知って、効果的に活用しよう!ということです。
プログラミングは成績に影響するの?
プログラミングという教科は無いことから、通知表にプログラミング学習が直接影響することは無さそうです。
それではプログラミングの勉強をする必要はないのでしょうか?
そんなことはありません!
プログラミングの勉強はとても重要です!
しかし、全国学力テストの小6算数でプログラミングに関する問題が出題されました。
小6の算数では、「プログラミング」に関する問題が初めて登場。「直線を引く」「左に90度回転する」などと正方形を描くプログラムを例示した後、正三角形の誤ったプログラムを示し、どのように見直したらよいかを考えさせた。
引用元:全国学力テスト、小6算数でプログラミングの問題も(読売新聞)
プログラミングにあまり触れていない子どもには難しい問題でした。
通知表には直接関係なくても、試験で出題されることが増えることが予想されます
小学校で学ぶプログラミングは難しい?
なぜなら、プロが使用するようなプログラミング言語を勉強するわけではないからです。
また、担任の先生もプログラミングの専門ではありません。
現在はキーボードを打てなくてもゲームのように、簡単にプログラミングできてしまいます。
マウスで操作できるプログラミングとしては「Scratch」が代表的です。
プログラミングを勉強する必要ってあるの?
2020年に小学校でプログラミング教育が必須化され、中学・高校でもプログラミングを学習します。
さらに、2025年1月の大学入試共通テストの「情報」でプログラミングが出題されることが決定されています。
今の小学生は、大学までプログラミングの学習が続くことになります。
試験でもプログラミングに関する問題が出題されています。
2022年には全国学力テストの「小6算数」でプログラミングに関する問題が出題されました。
2025年から大学入学共通テスト「情報」にてプログラミングが出題されます。
プログラミングを学習するメリット・デメリット
これからの未来、プログラミングは必要不可欠なスキルとなっていくことが予想されています。
しかし、プログラミングって「意味がないのでは?」「勉強する必要ないのでは?」という意見があることも事実です。
ここではプログラミングを学ぶメリットとデメリットについてご紹介します。
プログラミングを学習する5つのメリット
プログラミングを学ぶと下記のようなメリットがあります。
- 小学校・中学校・高校でプログラミング学習がスタート
さらに、大学入学共通テストの出題教科に「情報」が新設 - 論理的思考力が向上する
- 問題解決能力が向上する
- コミュニケーション能力が向上する
- 情報リテラシーを学習できる
メリットが大きいです!
プログラミングを学習するたった1つのデメリット
プログラミングに熱中することにより、他の教科の学習がおろそかになってしまう可能性があります。
IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果(経済産業省 )によると、IT人材は年々不足する予想がされています。
ITの分野は「売り手市場」が拡大していきます!
子どものときからプログラミングの学習をすると、就職に直結する技術が身につくことを考えると、デメリットでもなさそうです。
プログラミングの学習は「わからないときにすぐに聞ける環境」が必要
プログラミングは、独学で学ぶには大変ハードルが高いです。
私たち保護者世代は、プログラミングを学んでいない方が大多数です。子どもに質問されても教えることができません。
また、学校の先生もプログラミングを専門で学んでないので、あまり詳しくない場合が多いようです。
- 保護者がプログラミング未経験
- 学校の先生も専門ではない
そこでプログラミング授業の対策は、プログラミング教室で学習することをオススメします。
プログラミングを挫折する理由ベスト3
大人向けプログラミングスクールを運営している侍エンジニア塾の調査によると、約9割にあたる87.5%が挫折を経験しているそうです。
- 気軽に聞ける環境になかった(40.8%)
- エラーが解決できなかった(36.3%)
- モチベーションが続かなかった(33.3%)
つまり、行き詰まったときに解決できる方法がないということが大きな原因です。
プログラミングを挫折しないためにはプログラミングスクールがオススメ
わからなかったら、すぐに聞ける環境を整えるために、プログラミングスクールで学習すると良いでしょう。
- 専門の講師が基礎から教えてくれる
- 分からなかったら講師の先生にいつでも聞ける
- 分かりやすい目標を教室が立ててくれる(モチベーションの維持)
プログラミング教室はそれぞれ特色が大きく異なるので、深く考えずに選んでしまうと後々、後悔することになります。
失敗しないプログラミング教室の選び方はこちらの記事で詳しく解説しています。
プログラミング教育は小校3年生を目安に始めましょう
プログラミングは小学校低学年のうちに始めることをオススメします
- 小学3年生になると、ある程度読み書きができるようになる
- プログラミングの授業は3年生くらいから始めることが多い
- 高学年になると、他の子についていけなくなる可能性がある
- 塾や他の習い事など、忙しくなる前に始めておきたい
- せっかく学ぶのなら将来も考えて早めに慣れておいた方が良い
プログラミングは、最近大人気の習い事です。プログラミングを学ぶ子どもはたくさんいます。
早めに勉強を開始して、友達に置いていかれないようにしたいですね。
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プログラミング教育必修化で準備するものはあるの?
プログラミング教育が始まるにあたって、ご家庭で準備するものはありません。
必要なものは学校で準備されます。
パソコンの知識は必要?
マウスだけでプログラミングができてしまいます。
しかし、パソコンを使用するため、ある程度使えるとプログラミング学習にスムーズに入っていけそうです。
自宅にパソコンは必要?
プログラミングは基本的にパソコンを使用して行います。
タブレットでできるものもありますが、パソコンを準備しておいた方が学習は進みます。
パソコンが無いというご家庭は、お子さんの学習のためにも1台購入することをオススメします。
いつから準備するのがいいの?
ご紹介したように、プログラミングの授業は小学校3~6年生くらいからスタートすることが多いようです。
プログラミングの勉強は、小学校低学年くらいから始めるのが得策ではないでしょうか?
まとめ|プログラミング授業の対策はしっかりと!
しかし、プログラミングの学習は以下の理由から学ぶべきです。
- 2020年より小学校で必修化。中学、高校でもプログラミング授業はされている
- 全国学力テストの小6算数でプログラミングに関する問題が出題された
- 2025年1月には大学入学共通テスト「情報」にてプログラミングが出題されます
プログラミングの学習は専門性が高く、ご両親が教えることが難しいです。
プログラミングで挫折しないための、たった一つの方法
最近は、プログラミング教室が保護者の間で話題となっています。
イー・ラーニング研究所の調査結果によると、「2021年、保護者間で話題になった子どもの習い事は?」という質問で、「プログラミング教室」は僅差の2位でした。
プログラミング教室には、専門的な知識とスキルを持つ講師が在籍しており、適切な指導を受けることができます。
初めて学ぶプログラミング教室については、この記事に詳しくまとめています。
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