プログラミングは2020年より小学校で必修科目となり、プログラミングを学ばせたいと考える保護者が多くなっています。
特に、2025年1月からは大学入学共通テストの出題教科に「情報」が新設されることで、今後ますます注目が集まっています。
しかし、お子さんがプログラミング学習を始めたはいいけど続かないとお悩みではありませんか?
実はプログラミング学習は続かないという意見も多いようです。
プログラミング学習が続かない理由
・気軽に聞ける環境になかった
・エラーが解決できなかった
・モチベーションが続かなかった
例えば、子供がゲームで行き詰まったときにすぐに諦めないですよね?
きっと、攻略サイトや攻略本で調べてクリアしようとするはずです!
しかし、分からないことを聞く相手がいなければ前に進めず挫折してしまっても無理はありません。
この記事では、プログラミング学習が続かない理由とその解決策をご紹介します。
私はプログラマを8年、システムエンジニアを4年経験しました。
そんな私がオススメする、プログラミングが続く秘訣をご紹介します。
- まずはゲームやアプリを作成
- 友達と一緒にプログラミング学習
- 親子で一緒に楽しもう
- 資格を目指そう
- プログラミング教室に通う
プログラミングの学習をさせたいとお考えの保護者の方々は、ぜひこの記事を読んでみて下さい!
プログラミングを楽しく学んでいきましょう!
<プロフィール>
- 30代後半 で1児のパパ
- プログラマー歴:8年
- システムエンジニア歴:4年
【挫折率は約90%】大人でもプログラミング学習は続かない!
大人向けプログラミングスクールを運営している侍エンジニア塾の調査によると、約9割にあたる87.5%が挫折を経験しているそうです。
大人でもこれだけ挫折や行き詰まりを感じるのであれば、子どもが続かなくても不思議ではありません。
それでは、どのような時に挫折や行き詰まりを感じているのでしょうか?
プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた上位3つの理由はこのようなものです。
- 気軽に聞ける環境になかった(40.8%)
- エラーが解決できなかった(36.3%)
- モチベーションが続かなかった(33.3%)
挫折や行き詰まりを感じる理由を、詳しく解説していきます。
【プロが解説】プログラミング学習が続かない3つの理由
ご紹介した例から、プログラミング学習が続かなくなってしまう理由は大きく3つありそうです。
これらのことを、小学生に当てはめて考えてみましょう。
気軽に聞ける環境が無い
分からないことを聞けない環境が、一番挫折をしてしまうようです。
特に独学をしていると、周りに詳しい人がいない限り聞くことができません。
プログラミングは専門性が高いスキルです。
インターネットや参考書どおりに学習を進めても、まずはプログラミングの仕組みを理解できなければ習得が難しいのです。
プログラミング相談をする相手の例
- 一緒にプログラミングをしている仲間
- 保護者の皆様
- プログラミング教室の先生
学校でプログラミング学習が始まったとはいえ、学校の先生もプログラミングを詳しく学んだわけではありませんので注意して下さい。
分からないとこを聞けないと、すぐに飽きてしまいますね
エラーが解決できなくて前に進めなくなってしまう
プログラミングはエラーの連続です。
エラーを解決しながらプログラムを完成させていくという作業がプログラミングです。
しかし、自分の力ではどうしても解消されないエラーが出てしまうときがあります。
大人であれば、インターネットで検索したり解決するということもできるかもしれません。
しかし小学生には、検索して調べるのはハードルが高いですよね。
なぜなら、プログラミングは専門用語が多く、慣れない子供には理解しづらいことも多いからです。
エラーで行き詰まってしまうと、途端につまらなくなってしまいます。
逆を言うと、エラーを解決していくという感覚を知るとプログラミングはとても面白いものとなります。
プログラムのエラーが解消されたときは、とても気持ちいいよ!
先ほど解説しましたが、気軽に聞ける環境が無いと苦しくなります。
エラーをすぐに相談できる環境があると力強いですよね。
プログラミングに対するモチベーションを維持できない
プログラミングは学校の勉強とは全然異なります。
暗記すればいい点が取れる・成績が伸びるというものではありません。
プログラミングとは、個人の発想によって作っていくものです。
作る上でのスキルは身につける必要がありますが、それ以上に何を作りたいか?ということが重要となります。
プログラミングを勉強として始めてしまうとキツく感じてしまいます。
プログラミングのいいところは、自分が作りたいものを自分の手で作り出せるということです!
プログラミングは楽しみながら行うということが、とても重要な要素です。
【プロが紹介】プログラミングを続けるための5つの方法
ここまでご紹介した「プログラミング学習が続かない理由」をもとに、プログラミング学習を続けるための5つの方法をご紹介します。
ゲームやアプリを作成してみよう
基礎を学習したら、まずはゲームやアプリを作成してみてはいかがでしょうか?
作るというゴールが明確となり意欲的に取り組むことができます。
作ったゲームは友達に見せることもできますし、オンラインで公開することもできます。
Scratchであれば、ScratchのWebサイトから自分の作品を公開をすることができます。
公開するとScratchを使っている世界中の人たちに遊んでもらうことができ、交流することもできます。
Scratchはこちらのサイトから始めることができます。
※ Scratchとは、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で公開しているビジュアルプログラミング言語です。画面上に準備されているブロックを組み合わせてプログラムを作り、そのプログラムによって画面上のキャラクターを動かしたりできます。
世界中の人に自分の作品で遊んでもらい、交流をすると面白いですよね
友達と一緒にプログラミング学習をしてみましょう
プログラミングは一人で黙々とやる孤独な作業と思われがちですが、実際の開発現場ではチームを組んで行います。
学校の友達とチームを組んでみると、面白いアイデアが出てくるのではないでしょうか?
また、みんなで一緒に大会を目指してみるのも面白いかもしれません。
一例として、全国選抜小学生プログラミング大会というのがあります。
各都道府県で予選があり、全国大会は「東京国際フォーラム」であるようです。
親子で一緒に楽しもう
お子さんの中には「プログラミングをする友達がいない」という方も多いと思います。
そんなときは、やはりご両親が一緒にプログラミングをやりましょう。
プログラミングといってもそんなに堅苦しく考える必要はありません!
子どもと一緒にプログラミングを楽しみませんか?
資格を勉強してみよう
プログラミング学習に置いて資格はあまり重要視されていません。
なぜなら、プログラミングはスキルや経験が重要視されるので、実際に自分で作ってみるのが学習の近道と考えています。
でも中には、何を作っていいか分からないというお子さんもいると思います。
- どんなゲームを作れば良いの?
- とりあえずゲームを作ってみたけど、その後どうしたらいいか分からない
そのようなお子さんのための目標として、資格を目指すのは「あり」ではないかと思います。
- 日商プログラミング検定(難易度:低)
- ITパスポート(難易度:中~高)
- 基本情報技術者試験(難易度:かなり高)
プログラミング教室で学ぶ
ここまでご紹介した内容で、学習を続けられる子どもはいいですが、独学では続かないお子さんも多いのではないかと思います。
プログラミングを学ぶには、教室で学ぶことが最適だと考えます。
- 気軽に聞ける環境が無い
- エラーが解決できなくて前に進めなくなってしまう
- プログラミングに対するモチベーションを維持できない
プログラミング教室であれば、上記の理由をすべてクリアできるのではないでしょうか?
- 講師の先生にいつでも聞ける(基礎から学べる)
- エラーで進めなくなったら講師の先生に教えてもらう
- 分かりやすい目標を教室が立ててくれる(モチベーションの維持)
プログラミング教室は様々な種類があります。
教室の選び方を間違ってしまうと、せっかくやる気になっているお子さんも続きません。
それは、お子さんが興味のない分野の教室を選んでしまっているためです!
こちらの記事で、失敗しないプログラミング教室の選び方を解説しています。
良かったら読んでみて下さい。
プログラミングは役に立つの?
プログラミングを学ぶとコンピュータに強くなりますが、目的はそれだけではありません。
プログラミングを学ぶことの最大の魅力は、「自分で想像し失敗しながらもチャレンジして、作り上げたものが動く喜びを感じること」だと思っています。
たとえ将来コンピュータを扱う仕事につかなくても、自分でものを作り上げるという喜びは大切な財産になります。
私が考えるプログラミングを学ぶメリットはこの5つです。
- 論理的思考力が鍛えらる
物事を順序立てて考えることができるようになり、論理的に物事を考えることができます - 問題解決力が鍛えられる
壁にぶつかっても、諦めずにチャレンジして問題を解決していくことができます - 想像(創造)力が鍛えられる
完成形をイメージし、そこに向かっていくことで個性と感性を伸ばすことができます - コンピュータに強くなる
楽しみながら行うことで、コンピュータが「好き」から「得意」になります - 将来の選択肢が広がる
プログラミングは将来的にも発展していく可能性が高く、就職に困ることはありません
詳しくはこちらの記事に記載しています。
まとめ|楽しむことができればプログラミングを続けることができる
プログラミングは、独学で行うと挫折や行き詰まりを覚えてしまうようです。
大人でも約90%がそうなるのであれば、子どもが続けることができないのも無理はありません。
- 気軽に聞ける環境になかった(40.8%)
- エラーが解決できなかった(36.3%)
- モチベーションが続かなかった(33.3%)
プログラミング学習が続かない原因は、自分で勉強しながら行っていることにありそうです。
この結果をもとに、プログラミングを続けるための5つの方法をご紹介しました。
- ゲームやアプリを作成してみよう
- 友達と一緒にプログラミング学習をしてみましょう
- 親子で一緒に楽しもう
- 資格を勉強してみよう
- プログラミング教室で学ぶ
一緒の目標を目指す仲間を作ったり、ご両親が一緒にできればいいですが、なかなかそうもいかない場合も多そうです。
プログラミングを学ぶには、プログラミング教室で学ぶことが最適です。
本サイトでは、ゲームプログラマーになりたい子供を応援しています。
こちらの記事では、ゲームプログラマーになりたい子どもにオススメのプログラミング教室をまとめました。
もし、「将来ゲームプログラマーになりたい」と言われたら、こちらの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか?。
プログラミングは楽しく学習することが続けるための秘訣です。
お子さんが楽しめる方法を探していきたいですね。
コメント